「志望動機で言葉に詰まって、そのあとは何を話したか覚えていない」「深掘りに全然答えられなかった。もう落ちたと思う」――面接のあと、こんなふうに落ちこんでいる28卒・27卒の方は少なくありません。手応えのない面接のあとは、結果が出るまでの数日がとても長く感じられますよね。
先に結論をいうと、自分ではボロボロだと思った面接でも、通過していることは珍しくありません。面接官は、うまく話せたかどうかだけでなく、話の中身や人柄、会社との相性を総合して判断しているからです。一方で、ボロボロになった原因をそのままにしておくと、次の面接でも同じところで崩れてしまいます。大切なのは、結果を待つ間に「次の面接で崩れない準備」を進めておくことです。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- ボロボロだと思った面接でも受かることがある理由
- 受かる可能性が残るケースと、厳しいケースの見分け方
- 面接が終わった直後にやっておくこと
- 結果を待つ間の過ごし方と、問い合わせの考え方
- ボロボロになった原因別の立て直し方と、次の面接までの3日間のプラン
- 面接が全滅しているときの見直しのポイント
面接中に頭が真っ白になったときの立て直し方は面接で頭が真っ白になったら?その場で立て直す一言と挽回のコツ、深掘りへの返し方は面接の深掘りに答えられないときの返し方でくわしくまとめています。
面接がボロボロでも受かることはある?

自分ではうまくいかなかったと感じた面接でも、次の選考に進むことはあります。理由は、面接の合否が「話のうまさ」だけで決まるわけではないからです。
面接官は「うまさ」より「中身」と「人柄」を見ている
面接官が見ているのは、主に次のようなことです。
- 話している経験が本当で、考えて行動しているか
- 会社の仕事や雰囲気に合いそうか
- 入社したい気持ちがどのくらいあるか
- 分からないことや失敗に、誠実に向き合えるか
言葉に詰まったり、答えが長くなったりしても、こうした点が伝わっていれば、評価が大きく下がるとは限りません。特に新卒採用では、面接官も学生が緊張していることを分かっています。
自分の手応えと、面接官の評価はずれやすい
面接のあとの手応えは、当てにならないことがよくあります。自分では「詰まった1問」が強く記憶に残りますが、面接官は面接全体を見ています。逆に、すらすら話せて手応えがあった面接でも、「準備した答えを話しているだけ」と見られて落ちることもあります。
面接の時間が短かった・すぐ終わったときは?
面接が予定より早く終わると、「見込みがないから切り上げられた」と心配になるかもしれません。ただ、聞きたいことが早く確かめられた場合や、面接官の予定の都合で短くなる場合もあります。時間の長さだけで、合否を判断することはできません。
面接官の反応は、どこまで当てになる?
面接中の面接官の反応から、合否を読み取ろうとする人も多いです。ただ、反応の出し方は面接官によって大きく違います。当てにしやすいものと、当てにならないものを分けておきましょう。
- ある程度当てになる:あなたの話に対して深掘りが続いた、入社後の仕事や次の選考について具体的な説明があった、予定の時間いっぱい話を聞いてくれた
- あまり当てにならない:面接官の表情が硬かった、メモを取る量が少なかった、ほめられた・励まされた、「また連絡します」と言われた
表情が硬い面接官は、だれに対しても同じように接していることがよくあります。逆に、終始にこやかで励ましてくれた面接でも、結果は不合格ということもあります。反応の一つひとつより、「深掘りが続いたか」「具体的な話があったか」を目安にしましょう。
受かる可能性が残るケースと、厳しいケース

ボロボロだったと感じたときでも、面接の中身をふり返ると、可能性が残っているかどうかの目安はあります。あくまで目安ですが、整理しておくと気持ちの切り替えに役立ちます。
受かる可能性が残るケース
- 詰まった質問はあったが、考える時間をもらうなどして、最後は自分の言葉で答えられた
- 答えはうまくなかったが、話した経験はすべて本当のことだった
- 面接官が、あなたの話にうなずいたり、興味を持って深掘りしたりしていた
- 入社後の働き方や、次の選考について説明があった
- 逆質問で、会社について本当に知りたいことを聞けた
厳しくなりやすいケース
- ESと面接で、経験の数字や役割が食い違ってしまった
- 答えに困って、事実と違う話をしてしまった
- 志望動機をほとんど話せず、どの会社にも言える内容になった
- 否定的な質問に、感情的に言い返してしまった
- 遅刻や接続の失敗など、連絡のないまま迷惑をかけてしまった
厳しいケースに当てはまっても、それだけで結果が決まるわけではありません。ただ、次の面接で同じことが起きないように、原因を確かめて直しておくことが大切です。
面接が終わった直後にやること

面接のあとは、落ちこんで何も手につかなくなりがちです。でも、終わった直後の30分は、次の面接に向けた準備としていちばん価値のある時間です。
聞かれた質問と自分の答えを書き出す
記憶が新しいうちに、聞かれた質問と、自分がどう答えたかを書き出しましょう。完璧に思い出せなくてもかまいません。特に、詰まった質問と、そのときに本当は言いたかったことは必ず残しておきます。これが、次の面接のいちばんの準備材料になります。
書き出しシートの例
書き出すときは、次の項目をそろえておくと、あとで見返したときに使いやすくなります。
- 会社名・面接の段階(一次・二次・最終)・日付
- 面接官の人数と立場(人事・現場の社員・役員など)
- 聞かれた質問(覚えている順に)
- 自分の答えの要点
- 詰まった質問に印を付け、「本当は何と答えたかったか」
- 面接官が興味を持った話・深掘りが続いた話
たとえば、「なぜ同業他社ではなく当社なのですか」で詰まったなら、「本当は、店舗のスタッフが売り場づくりを任される仕組みに惹かれたと言いたかった」と書いておきます。この一行が、次の面接での答えの骨組みになります。
お礼のメールは必要?
面接のあとにお礼のメールを送るかどうかは、合否に大きく関わるものではありません。送る場合は、面接の時間をとってもらったお礼と、面接で特に印象に残ったことを短く書く程度にしましょう。面接でうまく話せなかった内容を長々と書き足すのは、かえって読みにくくなります。
その日のうちに、気持ちを切り替える
書き出しが終わったら、その面接のことはいったん手放しましょう。結果は、もう自分では変えられません。ほかの会社の選考や、次の面接の準備に気持ちを向けるほうが、結果的に内定に近づきます。
結果を待つ間の過ごし方

手応えがなかった面接ほど、結果の連絡が気になります。結果を待つ間に知っておきたいことをまとめます。
結果の連絡が早い・遅いで合否は分からない
「合格の人には早く連絡が来る」「遅いと不合格」といった話を聞くことがありますが、連絡の早さは会社や選考の時期によってさまざまです。ほかの学生の面接日程や、社内での相談の都合で遅くなることもあります。連絡の早さだけで合否を決めつけないようにしましょう。
問い合わせは、伝えられた期限を過ぎてから
面接のときに「〇日までに連絡します」と伝えられていれば、その期限を過ぎるまでは待ちましょう。期限を過ぎても連絡がない場合は、メールで丁寧に確かめてかまいません。期限を伝えられていない場合は、1週間ほどを目安に考えておくと安心です。
連絡がこないときの問い合わせメールの例
伝えられた期限を過ぎても連絡がない場合は、次のような短いメールで確かめましょう。結果を急かす書き方ではなく、確認のお願いとして送るのがポイントです。
件名:〇月〇日の面接結果についてのお問い合わせ(〇〇大学 氏名)
株式会社〇〇 人事部 〇〇様
お世話になっております。〇月〇日に一次面接を受けさせていただきました、〇〇大学〇〇学部の〇〇です。
面接の際に、〇日ごろまでに結果をご連絡いただけると伺っておりましたが、まだ届いていないようでしたので、ご連絡いたしました。行き違いでしたら申し訳ありません。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご確認いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
問い合わせる前に、迷惑メールのフォルダや、就活サイトのメッセージ機能も確かめておきましょう。結果の連絡が、思わぬところに届いていることがあります。
待っている間も、ほかの選考を止めない
1社の結果を待っている間に、ほかの会社の選考を止めてしまうのはもったいないことです。結果がどちらでも動けるように、エントリーや面接の準備は続けておきましょう。
ボロボロになった原因別の立て直し方

面接がボロボロになる原因は、人によって違います。書き出した質問と答えを見ながら、自分がどのパターンに当てはまるかを確かめ、原因に合った立て直しをしましょう。
原因1|緊張で頭が真っ白になった
緊張そのものは、なくすことはできません。大切なのは、真っ白になったときに戻ってこられる手順を持っておくことです。「少し考えさせてください」とひとこと伝え、結論だけを短く言う。この手順を、普段の練習から声に出して身につけておきましょう。
原因2|想定外の質問が来た
準備していない質問が来て止まった場合は、想定問答の範囲が狭かったのかもしれません。自分のESを面接官の目で読み直し、書ききれなかった部分から質問を作っておきましょう。作り方はESから面接の想定問答を作る方法で紹介しています。
原因3|深掘りに答えられなかった
1問目は話せたのに、「なぜ?」「具体的には?」で詰まった場合は、答えを文章で覚えていて、その先を考えていなかった可能性があります。自分の経験について「なぜ」を3回くり返して考え、深掘りの型ごとに答えの方向を決めておきましょう。
原因4|志望動機が浅かった
「なぜ当社なのか」で詰まった場合は、その会社ならではの理由が準備できていなかったのかもしれません。会社のホームページや説明会の内容から、ほかの会社にはない事業や仕組みを1つ選び、自分の経験とつなげて話せるようにしましょう。
原因5|オンライン面接の環境で崩れた
音が途切れた、画面が固まった、通知音が鳴った、などのトラブルで集中が切れることもあります。次の面接の前には、同じパソコンとイヤホンで接続を試し、通知をすべて切っておきましょう。カメラの位置や画面映りの整え方は、オンライン面接の完全対策にまとめています。
次の面接までの3日間でやる立て直しプラン

次の面接まで時間がないときは、全部を準備し直そうとせず、次の3日間のプランで立て直しましょう。
1日目|原因を1つに絞る
書き出しシートを見て、いちばん大きな原因を1つだけ選びます。緊張・想定外の質問・深掘り・志望動機・環境のうち、どれがいちばん結果に響いたかを考えましょう。原因を1つに絞ると、限られた時間でも効果のある準備ができます。
2日目|詰まった質問を声に出して答え直す
詰まった質問と、その深掘りを3つずつ作り、声に出して答え直します。答えは文章で書かず、結論・理由・具体例・学びの骨組みだけを書いて、それを見ながら話しましょう。30秒で話す版と、1分で話す版の2通りを練習すると、本番で長さを調整しやすくなります。
3日目|本番と同じ形で通し練習をする
最後の日は、本番と同じ形で通しの練習をします。オンライン面接なら、同じパソコン・カメラ・イヤホンを使い、友人やAIに面接官の役をしてもらいましょう。通し練習のあとは、新しいことを足さず、詰まった質問の骨組みだけを見直して、早めに休むのがおすすめです。
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面接が全滅しているときの見直しポイント

1回のボロボロではなく、何社受けても面接で落ちてしまう場合は、話し方より前のところに原因があるかもしれません。次の4つを順番に見直してみましょう。
見直し1|ESと面接の話が食い違っていないか
ESは通るのに面接で落ちる場合、ESに書いたことと、面接で話すことにずれがあるのかもしれません。ESをよく見せようとして書きすぎていると、面接の深掘りで話が続かなくなります。ESの内容を、自分が面接で自信を持って話せる中身に合わせて見直しましょう。
見直し2|受けている会社が合っているか
人気の会社ばかりを受けていると、どれだけ準備しても倍率の高さで落ちることがあります。会社選びの軸を見直し、自分の経験や強みが生かせる会社にも目を向けてみましょう。
見直し3|答えが「準備した文章」になっていないか
何社も受けていると、答えが同じ文章のくり返しになり、読み上げているような口調になりがちです。答えは文章ではなく、結論・理由・具体例・学びの骨組みで持っておき、会社や質問に合わせて言葉を変えられるようにしましょう。
見直し4|人に見てもらっているか
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見直し5|どの段階で落ちているかを見る
全滅といっても、どの段階で落ちているかによって、直すところは変わります。これまでの選考を、段階ごとに数えてみましょう。
- 一次面接で落ちることが多い:話の分かりやすさや、基本のマナー、ESとの食い違いを見直す
- 二次面接で落ちることが多い:仕事の場面で同じように動けるか、深掘りへの答え方を見直す
- 最終面接で落ちることが多い:入社への気持ちや、その会社である理由、長く働く姿が伝わっているかを見直す
落ちる段階が分かれば、準備する場所を絞れます。すべてをやり直すより、ずっと短い時間で立て直せます。
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使うときは、次の点に気をつけてください。
- 面接中のツールやメモの使用を控えるよう案内している選考では、使わない
- 出てきた答えを読み上げず、話す方向を思い出す手がかりとして使う
- 音楽や動画、通知の音は止めておく。ほかの音が鳴っていると、質問を聞き取りにくくなる
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面接がボロボロだったときによくある質問
Q. ボロボロだった面接のあと、次の選考の連絡が来ました。なぜですか?
自分で感じた手応えと、面接官の評価が違っていたのだと考えられます。詰まった場面があっても、話の中身や人柄が評価されれば、次に進むことはよくあります。次の面接では、前回詰まった質問がもう一度聞かれることもあるので、書き出した内容をもとに準備しておきましょう。
Q. 一次面接でボロボロでも、二次面接で挽回できますか?
次の選考に進めたなら、挽回の機会は十分にあります。二次面接では、一次面接の評価が面接官に引き継がれていることもあるので、一次面接で話した内容と食い違わないようにしつつ、足りなかったところを補うつもりで準備しましょう。
Q. 転職の面接でも、考え方は同じですか?
基本は同じです。転職の面接では、これまでの仕事の実績や、転職の理由を深く聞かれることが多いので、職務経歴書に書いた内容を、数字や具体的な場面まで説明できるようにしておきましょう。
Q. 面接が怖くなってしまいました。どうすればいいですか?
何度もうまくいかないと、面接そのものが怖くなるのは自然なことです。いきなり本命の会社を受けるのではなく、練習のつもりで受けられる会社の面接や、模擬面接で、話す経験を少しずつ積み直しましょう。つらさが続くときは、大学のキャリアセンターなど、相談できる人に話してみてください。
Q. 落ちたと思ったら、その会社のことは忘れたほうがいいですか?
結果が出るまでは、合否はだれにも分かりません。ただ、結果を待つ間に気持ちを引きずると、ほかの選考の準備が手につかなくなります。「結果が来たら考える」と決めて、目の前の準備に気持ちを向けましょう。次の選考に進んだ場合に備えて、書き出しシートだけは残しておきます。
Q. 面接で言えなかったことを、あとからメールで伝えてもいいですか?
お礼のメールに一言添える程度なら問題ありませんが、面接で答えられなかった内容を長く書き足すのはおすすめしません。採用担当者は多くのメールを読んでいるので、短く、感謝の気持ちが伝わる内容にしましょう。言えなかったことは、次の選考に進んだときに話せるよう準備しておくのがいちばんです。
まとめ|ボロボロの面接は、次の面接の準備材料になる
面接がボロボロだったと感じたときの考え方と、立て直し方をふり返ります。
- 自分ではボロボロだと思った面接でも、通過していることは珍しくない。面接官は話のうまさだけでなく、中身・人柄・相性を見ている
- 話した経験が本当で、最後は自分の言葉で答えられていれば、可能性は残る
- 面接の直後に、聞かれた質問と自分の答えを書き出す。特に詰まった質問は必ず残す
- 結果の連絡の早さで合否は分からない。待っている間も、ほかの選考は止めない
- 原因(緊張・想定外の質問・深掘り・志望動機・環境)に合わせて立て直す
- 全滅が続くときは、ESとの食い違い・会社選び・答えの準備の仕方・人に見てもらっているかを見直す
うまくいかなかった面接は、次の面接で何を準備すればよいかを教えてくれる、いちばん具体的な材料です。落ちこむ時間を短くして、書き出した質問から、次の準備を始めていきましょう。
想定外の質問で止まらないための、もう一つの備え
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